会社紹介

ベトナム工場長インタビュー

こんにちは!

今日は抱月ベトナム(HGV)の工場長である、ティンさんにインタビューをしたのでその様子をお届けします。

ティンさんはベトナムの方で、もともと抱月本社で働いておられました。

そして、ティンさんがベトナムに帰るからという理由でHGVはできたというウワサのHGVのキーパーソンなのです!

インタビューにはHGVの社長である長谷川さんも同席していただきました。

例によって長いですがぜひ読んでほしい!ぜひ!

それではどうぞ!

ティンさんにインタビュー!

ー自己紹介をお願いします

HGVのティンです。今年11月に40歳になりました。2004年に卒業後、ベトナムで働きたくない、別の国で働きたいということで抱月を紹介していただきました。

人材の紹介をしていた友達に多分ティン君の考え方は大久保社長と合うから、と言われて紹介してもらって大久保社長と会いました。

本社で約10年間働きました。初めは現場の切断、開先、仕上げ…いろんなところで。半分は現場、あと半分は事務所でCADを勉強しました。

だいたい現場3年やって4年目から生産管理。11年目からHGVができてベトナムに帰りました。今18年目かな?日本十年、ベトナム8年。

―日本だから、というよりは違う国で働いてみたい、という気持ちがあったということですね。

23歳の時は。ベトナムの国内での会社はほとんど国営で、私は国営はちょっと嫌だから外国で働きたいと思っていました。日本じゃなくてもどこでもいいですけど発展しているところ。

 

―ありがとうございます。では、ティンさんは今ベトナムに帰られて工場長をしてると思うんですけど、どんな仕事をしているか教えてください。

工場の管理、あと営業もしています。営業は好きです。いろいろなお客様、いろいろな人、タイプがいる。あと営業だから見積もりもやってる。

今一番長い時間かけているのは材料のこと。毎日いろいろなメーカーさんと値段交渉しています。

日本人社長の補佐の立場もありますね。日本人の社長は、今は長谷川さんですけど、外国人なので。ベトナムの生活とかこうやった方がいいとか、補佐の立場ですね。

あと人材採用も。あとちょっと日本とは違うんですけどベトナムの労働記録とか、市役所とか僕がほとんど行きます。

―結構バタバタですね。

でもべトナムでいろいろなことをして働くといろいろ勉強になりますよ。面白いです。

僕はもともと経営のこととか全然わかっていないですけども、今の仕事は勉強しないと回らないからだんだんわかってきたりしてます。経理関係とか税金の関係とか。

ティンさんってこんな人

―ティンさんの自分のチャームポイントだと思うところを教えてください。

自分のチャームポイントがわからないから従業員のみなさんに教えてくださいって聞きました。ティンさんのチャームポイントはユーモアがある、面白い人なところと言われました。

―いつも会議しててもティンさんボケますもんね(笑)

 

ーハマっていることを教えてください。

ちょっと違うかもしれないんですが、今ハマっていることは自分の娘です。

―娘さんおいくつですか?

娘は6歳です。もう、パパが好き。

―パパ大好きっ子なんですね。

今はそうですけどあと四、五年後どうなるかはわからない(笑)今は幸せですけどそのうちパパきらいって言われる可能性もある(笑)

―どういうところが可愛いですか。パパ大好きってなってるところでしょうか。

そうですね。HGVは三か月泊まり込み(コロナによる操業制限があったとき)でしたが帰った時はずーっと一緒。ママはパパといたらだめ。ずーっと見てる。そんな状態。

―泊まり込みの間はテレビ電話とかしてたんですか?

毎日していましたね。

―自分の強みを教えてください。

常に落ち着いている。落ち着いて判断する。

―落ち着いているというのは、何かトラブルがあっても、ということですよね。

そうですね。決断力がある。仕事でもなんでも、決めるのが早いです。ずっと悩むのではなくて、決めたらすぐやります。

―落ち着いている・決断力があるっていうのがティンさんの強みですか。

あと、感情をコントロールできる。あんまりイラっとしてもすぐ怒るとかはない。

―長谷川さん、実際そうですか?

長谷川さん(以下:長):車の運転の時は怪しい時あるけどね(笑)仕事は大丈夫。

ティンさん:それはあるけどね。仕事は怒らないよ。(笑)

若い時は気が荒かったよ。本社では結構ケンカもしました。仕事のね。ケンカというか揉める。結構色んな人と揉めましたけど、今はもうないです。

ー何かそうなったきっかけみたいなのは自分の中であったんですか

昔から比べて? 感情のコントロールのとこですね。やっぱり若いときはあんまりコントロールできなかったです。今は別に、怒っても変わらないからよく考えて話しますね。わざとじゃないともわかってるから。

 

―子供のころの夢と今の夢を教えてください。

子供のころの夢は、いつも空を見てパイロットになりたいと思っていました。

―なぜパイロットになりたいと?

上から下を見たらきれいだろうなと思って。なんでも見えるんじゃないかって。

―今の夢はなんですか?

今はできないけど、おじいちゃんになったら演説家になりたいですね。いろいろな人にむけて講義とかして。講演家とも言いますね。

仕事で大事にしていること

―仕事をする上で大切にしていること、モットーを教えてください。

僕はいつもこの言葉を言うんですが、「与えることは、受け取ること」です。幸せは自分があげることで幸せを受け取れると。

―何かそれを意識して実践していることとかありますか?

小さなことですけどね。バインミー(ベトナムのサンドイッチ)を朝早く起きて用意して従業員のみんなと朝食として食べるとかたまにやりますね。みんなも喜んでくれて、自分もうれしい。

お客様に対しては、お客様が困っているときとか。すぐに製品が必要だとなって、持って行ったりして喜んでくれたりすると僕もうれしいです。

ーできるできないじゃなく、お客様が困っているだとか、お客様に寄り添って営業するということですね。何をきっかけにそういうことを思いましたか?

日本で働いているときに教えてもらいましたね。大久保社長にも教わりました。

―日本にいるときに社長に教えてもらったりだとか、仕事をする上で大事にしていたものをベトナムに帰っても大事にしているということですね。

 

―ティンさんはベトナムで面接したり採用したりすると思うんですけど人を見ているポイントってありますか。

態度ですね。それが一番大切だと思う。最初は何もわからない、できない。でもちゃんと頑張っている人。責任持っている人。

ティンさんと日本とベトナム

ーティンさんは日本語が上手ですがどうやって勉強しましたか。

そんなに上手ではないですけど、日本に行く前に2か月くらい勉強しました。でもその2カ月くらい勉強したけど、日本に行ったら全然わかってなかったです。なにもわからない。おはようぐらいですね。

はじめの勉強はやっぱり会社の同僚です。いい言葉も悪い言葉も教えてもらいました。変な言葉もいっぱい教えてもらいましたよ。何もわからずそのままいうとめちゃくちゃ笑われる。(笑)

あとボランティアの学校もあります。無料の学校に行きました。半年くらいは基本的なコミュニケーションの授業ですけどね。

あとリーマンショックの時は時間があったので毎週4時間くらい日本語の先生に教えていただきました。

―コツコツ努力したり、変な言葉教えてもらったりしながらだんだん上手になっていったということですね。

そうですね。僕は遠慮しないで何でも話す。間違ってても話す。今も日本語間違ってますけど、話したいことはがんばって話します。恥ずかしいとかはないです。日本に行かないと日本語は話せないですね。

ーティンさんってベトナムの人としては珍しいと思うんですが、日本の人と仕事してどう思いますか。

僕はずっと抱月にいてベトナムで働いたことがないから比べることはできないですけど。

日本に行ったときは、一番きれいな国でしたしいろんな考え方が勉強になりました。大久保社長からもお昼ごはんのときとかにもいろんなこと教えてもらいました。

33歳でベトナム戻ったら自分の国ですけどいろいろ変なことがあるなと思いましたね(笑)ちょっと違うなぁと思ったり。

―どんなところが違うなと思いましたか。

やっぱり人の生活ですね。道でごみを捨てるとかね。

長:ポイ捨てとかこっちでは普通なんですけど。ティンさんはしない。感覚は相当日本人ですね。ベトナムはこういうところがダメなんだとかもよく聞きます。

ー仕事をする上では日本とベトナムで違いを感じることはありますか?

全部じゃないけど、日系の工場なので皆慣れているから頑張り方とか7,8割くらいの人は日本の考え方に近いです。3割くらいの人は会社と自分は関係ないとか何か問題がでても自分は関係ないとかの人もいるけど。

クオリティの考え方とかは日本と同じですね。

―それは会社に入ってからティンさんが教育していっているとかですか?

そうですね、毎日10分くらい朝礼するから毎日すこしずつという感じですね

―文化を根付かせているということですね。

―長谷川さんに聞きたいんですがこういう方が工場長にいて、日本人のお客さん相手にもティンさんが営業に行かれると思うんですけど、感覚が日本人に近いから安心ですよね。

長:近いも何も、本当に日本人ですよね。お客さんの言わんとしていることもすぐ汲めるんで、任せても全く問題ない。

HGVの未来

―抱月工業の未来、ティンさんはこれから抱月工業をどうしていきたいとかありますか?

もちろん、本社とベトナムの仕事を広げること。

あと、HGVの社員にも喜んで働いてもらいたいですね。この工業団地で一番幸せな会社がHGVになるようにしたいです。

長:大久保社長が常日頃言っていることですね。

―ティンさんは社長の考え方に影響を受けた部分って大きいですか。

そうですね。今はあまり話す機会がないですが日本にいるときはいろんな話をしていただきました。

ありがとうございました!

―最後に、抱月のブログでやってほしい企画はありますか?

会社の毎日のビデオとか、昼ご飯とか、日常の皆の様子を見たい。みんなの顔が見たい。

一年間の記念写真を毎年やってほしい。どう変わったかとか面白いんじゃないかな。それを10年後に見たりできたら。

いかがでしたか?

ティンさんの素敵な人柄が伝わるインタビューだったのではないかと思います(*^^*)

最後まで読んでいただいてありがとうございました♪