京都工場　モノづくり革新部 T.Kさん

現在の仕事内容を教えてください

モノづくり革新部で生産工程の自動化を進める仕事をしています。モノづくり革新部は現在3名体制で、かなり少数の部署です。
具体的な仕事内容は制御装置の設計や治具を作ったりなど多岐にわたります。毎日同じことをするわけではなく、自動化を進めるために必要な技術の開発や実験をするイメージです。
現在は主に「KUKA」という6軸加工ができる設備を使った機械加工の実験を行っています。KUKAは先端部分を付け替えることであらゆる加工に対応できるので、生産性を上げるための加工条件を調べたり、性能の検証を行っています。

抱月工業に興味を持ったきっかけや決め手はなんですか？

転職活動をしている中で、抱月工業が自動化を目指していることを知り、とても興味を持ちました。
私は前職で溶接や組立を行う職人として働いていたのですが、前職では40~50kgくらいのものを手で運んだりする業務もあり、身体的にもかなり負担がありました。この先何年もできることではないと感じていたので、自動化が進んでいる抱月工業なら長くやっていけるかな？と考えて入社を決めました。
入社当初は製造部でTig溶接や半自動溶接を担当していたのですが、当時のラボ（モノづくり革新部）が「ロボット溶接で量産品を作る」というプロジェクトを進めており、その立ち上げに関わりました。
その経験からラボで働きたいという気持ちが強くなり、副工場長にその話をしたところ、2024年4月からラボへ異動となりました。

今まで関わったプロジェクトやチャレンジしたことについて
教えてください

私が関わった大きなプロジェクトは主に2つあります。
1つ目は先ほどもお話しした「KUKA」の取り組みについてです。例えば、穴あけ加工の際にピッチはどのくらいまで精度良くできるのか？エンドミルで加工した際の平面のきれいさはどうか？など、加工条件を変えながら検証を行い、生産性の向上に役立てていきます。今はまだ実験を行っている段階なので、具体的な成果などは来年、再来年になって出てくると思います。
2つ目は、ベトナム抱月にロボット溶接機を導入して立ち上げるというプロジェクトです。私は途中から参加した形でしたが、京都工場と同じ型の設備を一度日本で動作確認し、ベトナムへ輸送してからまた据え付け直す、という工程でした。副工場長と私で2週間ほど現地に滞在し、ロボットの据え付け、動作確認、現地での操作指導を行いました。ベトナム抱月には日本語が堪能な方も多かったので、言葉の壁は特にありませんでした。
今まではベトナムで溶接は行っていなかったのですが、ロボット溶接が無事に稼働できたので、達成して良かったと感じています。

抱月工業と「出会えてよかった」と
感じる瞬間はどんな時ですか？

副工場長と出会えたことです。
副工場長はどんなことでも知っていて、自分が知らないことや分からないことを聞いた時も、常に的確なアドバイスをくれますし、とても仕事が早い方です。副工場長との出会いは、今まで社会人として10年以上過ごしてきた中で「こんなすごい人がいるんや！」と衝撃を受けました。
ラボに異動したいと思ったのも副工場長の存在が大きいです。自分は今まで溶接や組立など、現場一辺倒でやってきたので、電気や制御関係の仕事についてはほとんど存在すら知らなかったのですが、副工場長に出会ってそのあたりの知識や仕事について教えてもらい、「こんな仕事もあるんだ」と思いました。
少しオーバーかもしれませんが、自分の将来の方向性が変わったと言えるくらいの出会いでしたね。
副工場長からの、「原理原則をしっかりと理解して仕事をする」、「熱意をもって取り組む」といったアドバイスがとても印象に残っています。

今後はどんな風に成長していきたいですか？

先ほどの副工場長との話にもリンクするのですが、自分が「こんな人についていきたい、一緒に仕事がしたい」と思ってもらえるような人間になりたいと思っています。
そのためにはラボでの最低限の知識や経験を得て、それ以外にも考え方を発信したりして、周りの社員を巻き込んでいけるような人間になりたいと思います。

ある1日のスケジュール

抱月工業に入社を考えている方への
メッセージをお願いします。

失敗を恐れずに何事にも挑戦できる方が、抱月工業に向いているのではないかと思います。
私もそういった方と一緒に働きたいですし、抱月工業自体が新しい取り組みや変化の多い会社なので、そういった環境の変化にしり込みせずについていけるような方は合っていると思います。