技術コラム
鋼材の規格・寸法・JISの違い、解説

鋼材の規格とは?基本概念とJIS規格の役割を解説
一般的に建築や製造の現場で広く使用される「鋼材」には、安心・安全に使うための規格(スタンダード)が定められています。
これが「鋼材の規格」です。
鋼材の規格とは、鋼材の種類や寸法、品質、性能などを標準化したルール
日本では主にJIS(日本産業規格)が用いられ、建築や機械、土木など幅広い分野で共通の基準となっています。
規格があることで、設計者・製造者・施工者が同じ基準で鋼材を選定・使用でき、品質の安定や安全性の確保、コスト削減にもつながります。
JIS規格は国際規格(ISO)とも連携しており、グローバルな取引や設計にも対応できる点が大きな特徴です。
鋼材規格の基礎知識:JISとは何か
JIS(Japanese Industrial Standards)は、日本の工業製品に関する国家規格です。
鋼材分野では、JISG3101(一般構造用圧延鋼材)やJISG3106(溶接構造用圧延鋼材)など、多数の規格が存在します。
JIS規格は、鋼材の種類・寸法・化学成分・機械的性質などを細かく定めており、製品の品質や互換性を保証します。
JISマークが付いた鋼材は、規格に適合している証明となり、安心して使用できます。
- JISG3101:一般構造用圧延鋼材(SS材)
- JISG3106:溶接構造用圧延鋼材(SM材)
- JISG3131:熱間圧延軟鋼板
なぜ鋼材に規格が必要なのか
鋼材に規格が必要な理由は、品質の均一化と安全性の確保、流通や設計の効率化にあります。
規格がなければ、同じ名称の鋼材でも性能や寸法がバラバラになり、設計ミスや施工不良、事故の原因となります。
また、規格化された鋼材は大量生産・在庫管理がしやすく、コストダウンや納期短縮にも寄与します。
規格に基づくことで、異なるメーカー間でも同等の品質・性能が保証され、安心して取引や使用が可能です。
- 品質の均一化
- 安全性の確保
- 設計・流通の効率化
- コスト削減
鋼材規格と他の工業規格の違い
鋼材規格は、主に鋼材の種類・寸法・成分・機械的性質などを定めたものです。
一方、他の工業規格(例:電気製品のJIS、建築基準法、ISO規格など)は、対象分野や規定内容が異なります。
鋼材規格はJISだけでなく、ASTM(米国)、EN(欧州)など国際規格も存在し、用途や取引先によって使い分けが必要です。
鋼材規格は、製品の物理的・化学的特性に特化している点が特徴です。
鋼材の種類と形状別規格一覧表
鋼材には多様な種類と形状があり、それぞれに対応した規格が定められています。
代表的なものとして、H形鋼、Cチャンネル、角パイプ、平鋼、丸鋼、山形鋼(アングル)などが挙げられます。
これらの鋼材は、用途や設計条件に応じて選ばれ、JIS規格や各メーカーの規格表で寸法や重量が明確に示されています。
形状ごとの規格を理解することで、設計や発注時のミスを防ぎ、最適な鋼材選定が可能になります。
形鋼・角パイプ・平鋼など主要鋼材規格
主要な鋼材の規格は、JISで細かく分類されています。
形鋼(H形鋼、Cチャンネル、山形鋼)、角パイプ、平鋼などは、寸法や断面形状ごとに標準サイズが決まっています。
これにより、設計や施工の際に互換性や調達のしやすさが確保されています。
ご覧いただきありがとうございました。鋼材の規格・寸法・JISについて、少しでもお役に立てたなら幸いです。
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