技術コラム

シーム溶接とアーク溶接の比較|溶接方法・強度・コストを徹底解説

シーム溶接とアーク溶接の徹底比較|強度・コスト・レーザー溶接との違いも解説

はじめに

製造業において「溶接」は、金属を接合し、製品の品質や寿命を左右する極めて重要な工程です。
近年は、自動車、建築、精密機器といった幅広い分野で多様な溶接方法が活用されています。その中でも、シーム溶接アーク溶接 は代表的な手法として知られており、それぞれに異なるメリット・デメリットがあります。

本記事では、両者の特徴を比較しながら、強度・コスト・適用分野 について詳しく解説します。さらに、近年注目される レーザー溶接 との比較も取り上げ、最後に私たち 抱月工業 が提供できる溶接技術の価値についてご紹介します。


シーム溶接とは

シーム溶接の仕組み

シーム溶接は、2枚の金属板を重ね合わせ、回転電極ローラーを用いて圧力をかけながら電流を流し、連続的に溶接を行う方法です。スポット溶接を連続的に行うイメージで、直線や円筒形状に適しています。

シーム溶接のメリット

  • 高い気密性・水密性
    溶接部が連続しているため、燃料タンクやドラム缶など、液体やガスを扱う製品に最適です。
  • 量産に強い
    自動化に適しており、同じ形状を大量生産する際に効率的です。
  • 均一で美しい仕上がり
    ビードが一定で、製品外観の品質が向上します。

シーム溶接のデメリット

  • 厚板への適用が困難
    薄板(1〜3mm程度)には適しているものの、厚い部材の接合には不向き。
  • 設備コストが高い
    専用機械の導入が必要で、初期投資額が大きくなります。
  • 形状の制約
    曲線や複雑な形状には対応が難しいため、用途が限定されます。

アーク溶接とは

アーク溶接の基本

アーク溶接は、溶接棒(電極)と母材の間に電気アークを発生させ、その熱で金属を溶融・接合する方法です。非常に汎用性が高く、建築から精密機械まで幅広い現場で使用されています。

アーク溶接の主な種類

  1. 被覆アーク溶接(SMAW)
    最も一般的な手溶接。設備が簡単で出張工事などに便利。
  2. MIG/MAG溶接
    連続的に供給されるワイヤを使い、半自動または自動で行う方式。自動車や造船で普及。
  3. TIG溶接
    不活性ガスで母材を保護しつつ溶接するため、美しい仕上がりと高品質が得られる。ステンレスやアルミに最適。
  4. サブマージアーク溶接
    厚板を効率的に溶接可能で、大規模構造物の製造に利用される。

アーク溶接のメリット

  • 幅広い適用範囲
    薄板から厚板まで対応可能で、材質の選択肢も多い。
  • 比較的低コスト
    基本的な設備で導入できるため、中小規模の工場でも利用しやすい。
  • 自由度の高さ
    手作業、ロボット、自動化など、多様な方式に展開できる。

アーク溶接のデメリット

  • 作業者の熟練度が必要
    特に被覆アーク溶接では、技術者のスキルが仕上がりを左右。
  • スパッタ・ヒュームの発生
    作業環境に配慮しなければならず、安全対策が必要。
  • 気密性の確保が難しい
    シーム溶接に比べ、完全な密閉性を求める用途には不向き。

溶接方法の比較

強度の違い

  • シーム溶接:薄板であれば均一な強度が得られ、気密性も高い。
  • アーク溶接:材質や板厚に応じて強度を確保可能。特に厚板では優位。

コストの違い

  • シーム溶接:設備コストは高いが、大量生産では1点あたりのコストを大幅に削減できる。
  • アーク溶接:初期投資が少なく、柔軟な生産が可能。ただし人件費やスキル差でコスト変動が大きい。

適用分野

  • シーム溶接:燃料タンク、ドラム缶、容器類など。
  • アーク溶接:建築鉄骨、配管、橋梁、産業機械など幅広い。

レーザー溶接との比較

近年、精密加工分野では レーザー溶接 が注目を集めています。

レーザー溶接の特徴

  • 局所的な加熱により、熱影響部が小さい。
  • 高精度かつ高速な加工が可能。
  • 自動化・ロボット化との親和性が高い。

レーザー溶接 vs シーム溶接

  • 精度:レーザー溶接は微細加工に強い。シーム溶接は均一性に優れる。
  • コスト:レーザー溶接は装置が高価。シーム溶接は量産時にコスト効率が高い。
  • 適用分野:レーザーは電子部品・精密部品、シームは薄板容器や自動車部品。

溶接方法選定のポイント

実際に製造現場で溶接方法を選定する際は、以下の点が重要です。

  • 製品の使用目的(気密性が必要か、構造強度が重要か)
  • 板厚・材質(薄板か厚板か、アルミか鉄か)
  • 生産量(少量多品種か、大量生産か)
  • コストと納期(設備投資 vs 人件費のバランス)

このように条件に応じて最適な溶接法を選ぶことが、製品の品質とコスト効率を左右します。


まとめ|抱月工業ができること

抱月工業では、アーク溶接(手溶接・半自動・TIG)を中心に、治具製作から量産部品まで対応しています。

  • 熟練工による安定した 高品質溶接
  • お客様の製品仕様に合わせた 最適な溶接方法の提案
  • コスト削減と品質保証を両立する工程設計
  • 小ロットから量産までの 柔軟な対応力
  • 治具開発を通じて、作業効率と精度の両立を実現

「強度・コスト・品質の最適バランスを意識した溶接」を求める企業様は、ぜひ一度 抱月工業 にご相談ください。
確かな技術と経験で、お客様のモノづくりをサポートいたします。


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  • スピード調達
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  • 高精度な溶接技術
    最新の溶接設備と熟練の職人による、強度・美観ともに妥協しない仕上がり。

  • 柔軟な試作対応
    「こんな形状で試してみたい」というご要望にも、小ロットで即対応。

抱月工業は、品質・納期・コストの三拍子そろった最適ソリューションをご提供します。お気軽にお問い合わせください!

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