製品事例
機械加工部品(クレビス)への穴加工

| 材質 | SS400 |
|---|---|
| 寸法・精度 | 140×173 |
| 板厚 | t=45mm |
| 加工技術 | ・ガス切断 |
| 製品特性 | 機能穴(ピン穴)あり |
お客様の相談・悩み
産業機械や構造部材に使用されるクレビス部品について、板厚45mmのSS400材を用いた加工のご相談をいただきました。
加工内容自体は、ガス切断による外形加工後、中央穴を機械加工で仕上げる比較的一般的な工程ですが、
・板厚45mmの厚板であること
・中央穴がピン嵌合の機能穴であること
から、穴精度や内面品質が組付け精度に直結する部品でした。
また、外形は多角形形状で、穴位置精度を確保するための基準取りが重要な部品でもあり、加工工程を理解した上で対応できる加工先を探されていました。
抱月工業の課題解決
クレビスとは?
クレビスとは、ピンやシャフトを用いて部材同士を連結するための機械部品です。
フォーク状(U字状)の形状を持ち、中央に設けられた穴へピンを挿入することで、可動部や連結部として機能します。
産業機械や建設機械、各種装置のリンク機構などに多く使用され、荷重を受けながら回転・摺動を伴う部品でもあります。
そのため、単なる「板の加工」ではなく、組付け精度や動作精度に直結する機械加工部品として扱う必要があります。
基準面を先に機械加工で作成
クレビスの中央穴は、ピンが挿入される機能穴のため、この穴の精度が不十分な場合、
・ピンがスムーズに入らない
・ガタつきが発生する
・摺動部に偏摩耗が起きる
・組付け時に無理な応力がかかる
といった影響が出る可能性があります。
特に板厚45mmのような厚板部品では、穴の深さ方向が長いため、工具の振れやビビりが精度に影響しやすいという特徴があります。
そのため抱月工業では、いきなり全周仕上げを行うのではなく、まず基準面・基準端面を機械加工で作成し、その基準をもとに穴加工および外形仕上げを実施しています。
・下穴加工
・荒加工
・仕上げ加工(ボーリングまたはリーマ相当)
という工程で加工を行い、内面品質および寸法精度を優先しました。
効果・メリット
機能穴の精度安定による組付け性向上
荒加工と仕上げ加工を分けて内面品質を確保することで、ピン挿入時の引っかかりやガタつきを抑制。
機械加工部品として安定した組付け精度を実現しました。
ガス切断材特有の影響を抑えた安定加工
ショット処理による前処理と、基準面の先行加工により、スケールや熱影響層による加工トラブルを回避。
刃物負荷の安定化と寸法ばらつきの抑制につながりました。
厚板部品でも再加工リスクを低減
板厚45mmの厚板部品においても、基準を明確にした工程設計を行うことで、穴位置ズレや仕上がり不良を防止。
再加工や現地調整のリスクを低減しました。
外形・面取り仕上げによる扱いやすさ向上
エッジ部の面取り処理により、組付け時の安全性や後工程(塗装・防錆)の安定性も確保。
単なる加工部品ではなく、使いやすい機械加工部品として仕上げています。
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