京都工場

流れるように人は出会う

 京都工場では月に一度部門全体での会議をしています。今回はその際に少し時間をいただき、みんなで七夕の短冊を書きました。笹はプラスチックでできたもので、雰囲気が出るか少し心配していましたが、みんなで短冊をぶら下げるとちゃんと七夕!という感じになりました。

願いごとオープン派とこっそり派がいました
左利きのなんでかできるくん(くんまでが抱月ネーム)…

 皆様は七夕の話を知っていますか。私は実はよくわかっていなくて、「何らかの理由で恋人たちが会えなくなったけど、一年に一度だけなんかよくわからない理由で会えるようになる」程度の認識でした。京都工場にはベトナム人、韓国人、ブラジル人がいるので、ちゃんと説明できるよう調べてみました。

 諸説あるようですが、一般的に誰にでも伝えられそうな話は以下のようなものです。彦星さんは牛の世話をする青年で、織姫さんは機織りがうまい女性でした。二人ともお互いに出会うまでは真面目に仕事に取り組む勤勉な若者でした。

ところが、出会ってしまったことで人生の歯車が狂いだします。神様がお見合いさせた説が一番多い気がしましたが、とにかくふたりは出会い、結婚することになりました。そこでハッピーエンドと思いきや、結婚すると毎日が楽しくて、次第に仕事を怠けるようになってしまいます。そのことに腹を立てた神様が二人を会えないように、天の川の両側にそれぞれ別に住まわせました。

離れ離れにしたら仕事に集中できるだろうと安心していたら、今度は寂しくて悲しくて却って仕事をしなくなります。背に腹は代えられない神様は、真面目に仕事をすることを条件に、二人を一年に一度だけ会わせてあげることにしました。こんなお話のようです。

会えるようになった理由も諸説あるみたいでした。鳥か何かの背中に乗って会えるようになるとか、川が年に一度だけ浅くなるとか…とにかくそんなこんなで七月七日にだけ会えるようになったというのが七夕のお話みたいです。(思っていたのと違う。神様はなかなか厳しい。)

 みなさんの大事なお願い事なので、短冊の文言をそのまま載せることはできないのですが、自分や周囲の人の健康や幸せを願ったり、結婚したいという内容だったり、試験合格、最強になる…等々、様々な願い事があり、とても面白かったです。

私は「おいしくて新しいものをたくさんお腹いっぱい食べられますように」にしました。食べることは一番シンプルに幸せに直結していると思います。これからも幸せをいっぱい胃の腑に収めたいです。今年の七夕はあんまり激しく降らなかったので、織姫と彦星はなんとか泳いで渡れたことでしょう。めでたしめでたし。