京都工場

スライディングそうめん

流しそうめん@京都工場の図

 夏と言えば流しそうめん。ブラジル出身のロドさんが日本に来たばかりの頃、以前働いていた会社の流しそうめんに参加して驚いたという話を、つい先日していました。流すことに何か意味があるのかと不思議に思ったそうです。前から夏はみんなで流しそうめんがしたいと考えていました。ちょうどそんな話も出たのでやってみようと思い立ちます。

 日本人はなぜ、そうめんを流すのか。聞かれて初めて考えてみました。インターネットの某先生に聞いてみても、きっとそれは一つの意見に過ぎなくて、正解ではないでしょう。私が思うのは、やっぱりシンプルに楽しいから。流れに乗ってよく冷えるとかそういうことではなくて、獲物を捕らえるように箸でそうめんを捕まえるのが楽しいからだと思います。椅子に座って白い麵を啜るという単調な行為ではなく、能動的に食べるという行為をすることにポイントがあるのではないでしょうか。

 また、座ってそうめんを啜るだけでも十分おいしいのですが、そうすると目の前や付近の人としか会話をすることができません。一か所に集まり、それぞれそうめんを取ることで、交流が生まれます。勝負事のような小さなスリルがあるのも良いのかもしれません。交流としての食事の範囲をさらに広げることができます。

 そんなわけで8月中旬、昼食のおまけに流しそうめんをしました。親睦会のように終業後に時間を取るのはなかなか難しいですし、全員のお腹をそうめんだけで満たすのは大変です。どれくらいのそうめんを用意すればいいのか、見当もつきません。そういうわけで、楽しめる程度のそうめんを流しました。新旧の夏歌をBGMでかけながら、茹でては流し、茹でては流し。今回が初めての流しそうめんだというメンバーもいたと思います。どんな反応かドキドキしていましたが、思いのほか食いつきがよく、とても盛り上がりました。ロドさんもニコニコ素敵な笑顔でそうめんを食べています。同じ釜の飯を食うという言葉がありますが、こうして同じ水流のそうめんを啜るのはいいものですね。

つゆのセッティング完了! いざ実食!
シロクマがスイッチになっていて嬉しくなりました…可愛い
臨場感のある腕の動きに着目